ACジャパンの「苦情殺到!桃太郎」から考える-ネットの行き過ぎた批判から無縁でいるために-
まずは、皆さんにコチラの映像を見ていただきたい。
2017年度全国キャンペーン:苦情殺到!桃太郎|ACジャパン
これは、かのぽぽぽーんなどの迷作…もとい名作CMを生み出してきたACジャパンの最新CMだ。
桃を拾っただけで人生ごと非難の対象に
リンク飛ぶのも面倒くさいという方に向けて要約すると、
ある日、おじいさんは芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行く。
おばあさんが洗濯をしていると、向こうから大きな桃が流れてくる。ここまでは、普通の「桃太郎」と変わらない。
しかし、桃を拾おうとした途端に、画面に突然、文字が現れる。
「窃盗だろw」
そこからは、もう止まらない。
「早く謝ってください」
「背景から住所分かるかも」
「家族も許すな!」
非難に囲まれるおばあさんは、悪意に涙を流す。
そこへおじいさんが現れ、おばあさんの肩を抱く。
ここで、私達に向けたメッセージが流れる。
「悪意ある言葉が、人の心を傷つけている」
「声を荒げる前に、少しだけ考えてみませんか?」
最後は、おばあさんの「ちょっとだけ待っててね」という言葉で締めくくられる。
賛否両論。でも考えさせられるCMでもある。
ネットを見ていると、割と賛否両論が飛び交っている(「昔話を使うな」「お前が言うな」「炎上してる奴が火種だろ」等……)。
だが、確かに考えさせられるCMだとは思う。
例え、少し現実とずれたものだとしてもだ。
ネットの炎上と距離感を計る
煙のない所に火は立たない。
炎上するのは、炎上するだけの理由が存在している。
しかし、だからと言ってその人の全てを否定しかねない非難は、スマートではないと思う。
では、どうやって毎日ネットを騒がす炎上と付き合えばいいのか。私なりに考えてみた。
- 炎上を視界に入れない
- 非難する時は言葉を柔らかく
- 何も考えずに便乗しない
まず1。
ネットは、炎上する場だ。
毎日……下手したら数時間ごとに炎上している時もある。
それをいちいち追っていたら、見ているこっちが疲れる。
なるべく見て見ぬふりをして、心の安寧を保とう。
そして2。
時には、見て見ぬふりをしたくても出来ないくらい、腹の立つ炎上もあるだろう。
そういう時は、コメントして発散するのも手だと思う。
しかし、間違っても「死ねばいいのに」や「消えろ」などと言ってはならない。
「この人の行動は間違っている」と、その行いだけを柔らかい言葉で批判しよう。
相手が人として間違ってるなら、こちらは人としてあることが大切である。
最後に3。
あなたは、どうしてそれを非難してる?
皆がしてるからーーそんな気持ちではないだろうか?
大規模な炎上は、日本人特有の同調意識が生み出している。
むやみやたらと便乗せず、俯瞰的に物事を見るのが大切では無いだろうか。
まあそんなこと言っても、炎上大好き、人を否定するのが快感という人はどうしてもいるとは思うけど…(^_^;)
どうか、この記事を読んでいるあなたが、冷静に炎上と向き合えることを願っております。